夜食べるとやっぱり太る

そんな次の日に体重計に乗れば、確実に体重が増加していますよね。分かっているのにやめられない・・・

なぜ夜の一口が太るんでしょう？全身の細胞の内部には時計遺伝子と言う遺伝子たんぱくが存在しています。これがある種のたんぱく質をせっせと作りだして、そのタンパク質が飽和状態になると今度は別のタンパク質がその活性を抑えます。こんないたちごっこを繰り返しているんです。

タンパク質が増減する1サイクルはほぼ24時間です。このように人の体は、時計遺伝子のサイクルによって1日の時間調整をしています。

時計遺伝子が作り出すたんぱく質で、ビーマル1という物質があります。体内の脂肪合成酸素を活性化して体脂肪を増やすという働きです。昼夜で分泌量が大きく変動する特徴を持っています。最も量が減るのが2〜4時、最も量が増えるのが22〜2時の時間帯です。

つまり物を食べる時間によって合成される脂肪の量が明らかに違ってくるのですね。だから深夜思わず食べ物に手を出しそうになった時には、この話を思い出すといいですね。

夜中についものを口にしてしまうというのは、そもそも24時間のサイクルに体内の時計遺伝子が同調していないということ。だから自らの時計をリセットすれ必要があります。朝起きたら速やかにカーテンを開けて朝日を浴びます。この目から入った太陽の光の情報が脳にある体内時計の中枢に伝わり、同調することができます。

そして脳が目覚めても体が寝た状態ではリセットが終わりませんから、ヨーグルト、バナナなどなんでもいいので、朝食を食べます。これで肝臓をはじめとする内臓にある時計遺伝子が脳の体内時計に歩調を合わせることになります。実践すれば1週間もかからないで体内時計は正確に時を刻み始めますから、夜食が必要なほどだらだらと起きていられなくなりますよ。